パーキンソン病の短期集中リハビリテーション入院このページを印刷する - パーキンソン病の短期集中リハビリテーション入院

短期集中リハビリテーション

パーキンソン病は体がこわばる、話しにくくなるなどの症状により日常生活が送りにくくなります。 しかし、近年では適切な薬物療法とリハビリテーションを併用する事によって、長期的に体の動きを良い状態に保つことが出来、平均寿命と変わらない程度まで長生きが出来るようになってきているといわれています。

当院では、これらの効果を基に、患者さまの希望に沿った入院期間・プログラムを提供します。

入院コース

リハビリドック(2泊3日) 検査入院。病態・身体機能・日常生活動作・嚥下摂食機能を検査し、状態に合わせた自主訓練やより快適に日常生活が送れるポイントを提案します。
5日間コース リハビリドックの内容に加え、自主訓練定着に向けた3日間の短期的なリハビリテーションを行う(入院日と退院日に、身体機能・日常生活動作・嚥下摂食機能等を検査します。)
12日間コース 5日間コースの内容に加え、歩行能力・姿勢異常などの身体機能改善および発声発語訓練を目的としたリハビリテーションを行う。
26日間コース 12日間コースの内容に加え、服の着替え・食事動作・家事動作全般など日常生活で行いにくい動きについて工夫するポイントなどを提案しリハビリテーションを行う。
yahrの重症度分類の表
当院の特徴は、yahr分類でI度などの症状の軽い段階からリハビリテーションを提供し将来的に良い状態が長く続くことを目標にします。自宅で継続できるプログラムを行い、退院後も快適な生活が送れることを目標にします。また、リハビリテーション以外の時間に、医療制度の説明や内服の工夫、生活リズムを整える工夫などを相談することもできます。

スケジュール例

スケジュール例の表

1日3時間程度の活動が目標!

日中は3時間のトレーニングを目標としています。(その方に合わせて運動量を調整します) トレーニングは、月曜から金曜日まで行い、週末はリハ室での自主訓練をして頂いても結構です。 ただし、当院ではリフレッシュ・自主訓練の定着を目的に外泊をお勧めしています。

リハビリスタッフと機能訓練室の写真

プログラム例

プログラム内容の表

*Cue exercise
動くきっかけを提供して動きを改善する運動です。

*遂行機能
約束の時間に間に合わない、計画を立てることが困難、やりかけた仕事を投げ出してしまうなどの問題を指します。

*注意能力
周囲の刺激に対し、必要なものに意識を向けたり、重要なものに意識を集中させることが上手くできなくなった状態を指します。

LSVT®とは
アメリカで開発されたパーキンソン病に対するトレーニング方法です。
認定資格を有するセラピストが実施します。

LSVT BIG®…大きな動作を中心に行う運動プログラム

LSVT LOUD®…大きな声を出す発声プログラム

パーキンソン病が進行して日常生活に介助が必要になった時期は、期待される効果が十分に得られないことがあります。専門医は、その方に合った対処法について説明します。

 

その他

入院の機会に患者さん・ご家族の希望に応じて様々なサービスを行います。

日常生活介助の指導

床からの立ち上がり・食事・運転の方法など日常生活の中で行いにくい動きの工夫や介助方法を提案させて頂きます。希望に応じて実際にご自宅に伺い提案させていただく事も出来ます。

薬剤指導

薬剤師が薬の成分の説明・飲み方や工夫などを説明します

入院までの流れ

  1. 短期集中リハビリテーション入院をお考えの方は、まず地域医療連携室へ電話(0857-59-1111)で相談のうえ脳神経内科外来受診して下さい(紹介状があれば、一緒に持参して下さい)。
  2. 神経内科専門医は神経学的診察・検査を行ったうえで、ご自身の病気の状況について説明します。
  3. 入院は通常4週間ごとの月曜日になります。
入院までの流れのイメージ

パーキンソン病 短期集中リハビリテーション入院のご案内パンフレット

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