パーキンソン病センターこのページを印刷する - パーキンソン病センター

チーム医療:デバイス担当

デバイス担当

臨床工学技士
Lドパ持続経腸療法(LCIG)のイメージ(アッヴィ合同会社HPのイラスト集より)

Lドパ持続経腸療法(LCIG)に用いるポンプの操作方法のレクチャーなどを実施

Lドパ持続経腸療法(LCIG)に用いるポンプの操作方法のレクチャーやポンプに関する疑問、質問にもお答えします。

Lドパ持続経腸療法(LCIG)に用いるポンプの操作は、基本的には1日2回です。起床時に投与を開始し、就寝時にポンプのスイッチを切り終了します。
日中におこる急性のウェアリングオフ現象によるオフ症状に対して追加投与が可能です。起床時の開始方法や就寝時のポンプ終了方法、そして追加投与の方法など操作方法が判らなくなった際は疑問、質問にお答えします。また、あらかじめ主治医により決定した投与量を朝、ポンプで送ります。投与量を変更する場合のポンプの設定変更もお手伝いします。

薬のレボドパが効いている時間が短くなる現象で、1日の中で薬の効果がきれて症状が悪くなる時間帯が出てくる。


Lドパ持続経腸療法(LCIG)に用いるポンプの日常生活における注意点は以下のようなものがあります。

  • ポンプは防水ではないため、シャワーや入浴など水に濡れる恐れのある時は、ポンプを外してください。
  • ポンプを携帯バッグに入れる際は、入れる向きに注意してください。誤った方向に入れると薬が流れにくくなります。

脳深部刺激療法(DBS)植え込み刺激装置の点検を実施

脳深部刺激療法DBSのイメージ(出典:ボストン・サイエンティフィックHPより)

脳深部刺激療法(DBS)植え込み刺激装置の以下の項目を点検し、正常に作動していることを確認します。
点検結果をチームの医師、看護師、コメディカルスタッフと共有して、患者さんにとって適切な設定値を検討します。

  • 電池残量
  • インピーダンス
  • 刺激出力
  • パルス幅
  • 周波数
  • 充電状況の確認

現在、脳深部刺激療法(DBS)植え込み刺激装置を取り扱っている業者は以下の3社になります。全ての業者のDBS植え込み刺激装置の点検に対応します。

  • 日本メドトロニック株式会社
  • アボットメディカルジャパン株式会社
  • ボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社

脳深部刺激療法(DBS)植え込み刺激装置についての以下のような疑問、質問にお答えします。

  • 日常生活における注意点
  • 患者さん用プログラマ(電池残量などをチェックする機械)の使い方
  • 医療機関受診時の注意点 など

脳深部刺激療法(DBS)植え込み刺激装置の日常生活における注意点は以下のようなものがあります。

脳深部刺激療法(DBS)植え込み刺激装置の電池には寿命があります。一般的には非充電式であれば5年前後、充電式であれば約10年以上と言われています。寿命が来たら電池を交換する手術が必要になります。寿命が来て装置が止まってしまうと症状が再発してしまうので定期的な検査を必ず受けてください。

空港や一部の店舗等で見られる盗難防止ゲートや金属探知機は、神経刺激装置の電源をONにしたり、OFFにしたりする恐れがあります。可能な限り距離をとるようにし、極力短時間で速やかに盗難防止ゲートは通過してその場から離れてください。