短期集中リハビリテーション入院
入院について
パーキンソン病は体がこわばる、話しにくくなるなどの症状により日常生活を送りにくくなります。 しかし、近年では適切な薬物療法とリハビリテーションを併用する事によって、長期的に体の動きを良い状態に保つことが出来、平均寿命と変わらない程度まで長生きが出来るようになってきているといわれています。
当センターでは、これらの効果を基に、患者様の希望に沿った入院期間・プログラムを提供します。


入院コース
症状の軽い段階からそれぞれの状態や症状に合わせ、2〜4週間コースでリハビリテーションを提供しています。
■ スケジュール例

1日3時間程度の活動が目標!
日中は3時間のトレーニングを目標としています。(その方に合わせて運動量を調整します)
トレーニングは、月曜から金曜日まで行い、週末はリハ室での自主訓練をして頂いても結構です。 ただし、当センターではリフレッシュ・自主訓練の定着を目的に外泊をお勧めしています。
プログラム例
共通項目:日常生活動作訓練・指導、家屋調査
◻︎ 理学療法士
・ストレッチ(体幹・四肢) ・筋力訓練 ・バランス訓練 ・姿勢調整 ・歩行訓練
・日常生活動作訓練 ・LSVT® BIG ・Cue exercise ・有酸素運動
※Cue exerciseとは、動くきっかけを提供して動きを改善する運動です。
◻︎ 作業療法士
・日常生活動作訓練 ・高次脳機能訓練(遂行機能・注意機能・ワーキングメモリ) ・LSVT® BIG
※遂行機能とは、約束の時間に間に合わない、計画を立てることが困難、やりかけた仕事を投げ出してしまうなどの問題を指します。
※注意機能と、周囲の刺激に対し、必要なものに意識を向けたり、重要なものに意識を集中させることが上手くできなくなった状態を指します。
◻︎ 言語聴覚士
・摂取 ・嚥下訓練 ・発声訓練 ・LSVT® LOUD
LSVT®とは | アメリカで開発されたパーキンソン病に対するトレーニング方法です。 認定資格を有するセラピストが実施します。 |
LSVT® BIG | 大きな動作を中心に行う運動プログラム |
LSVT® LOUD | 大きな声を出す発声プログラム |
入院の機会に患者様・ご家族の希望に応じて様々なサービスを行います。
◻︎ 日常生活介助の指導
床からの立ち上がり・食事・運転の方法など日常生活の中で行いにくい動きの工夫や介助方法を提案させて頂きます。希望に応じて実際にご自宅に伺い提案させていただく事も出来ます。
◻︎ 薬剤指導
薬剤師が薬の成分の説明・飲み方や工夫などを説明します
入院までの流れ
電話予約
0857-59-1111
(受付時間:平日9:00~16:30)
STEP.01
短期集中リハビリテーション入院をお考えの方は、まず地域医療連携室へ電話(0857-59-1111)で相談のうえ脳神経内科外来を受診して下さい(紹介状をご準備ください)
STEP.02
神経内科専門医は神経学的診察・検査を行ったうえで、ご自身の病気の状況について説明します。
STEP.03
入院は通常4週間ですが、患者さんの病状、生活状況に応じて変更できます。