看護部
指導・支援
“その人らしい生活”を大切に患者様ひとりひとりに合わせた指導・支援を行なっています。

薬剤管理
治療方針に基づいて、一日の動きの確認や薬剤の効果を観察し、活動に合わせて個々に必要な援助を計画・提案していきます。
必要に応じて、「症状日誌」を活用して、自分の生活と動きの見える化をして、薬剤の調整を行っています。

栄養管理
パーキンソン病は、しっかり食事を摂ることも大切です。管理栄養士、リハビリスタッフや摂食嚥下支援チームと協働して、食事の姿勢や食事形態などの評価・指導を行っていきます。また、家族に対しての食事介助や栄養指導を行い、おいしく、安全に食事を続けていけるように支援しています。

家族支援
患者様はもちろん、介護されるご家族の不安を軽減し、1日でも長く安心して在宅生活が送れるように【退院後訪問】にも積極的に取り組んでいます。生活の中での困りごとが一つでも解消できるようにサポートしています。

排便管理 (便秘対策)
パーキンソン病は排便困難(便秘)となりやすく、お通じ(排便)の調整が必要になってきます。
毎日排便があっても「便が硬い」「すっきり出た気がしない」などの症状がある場合は、隠れ便秘の可能性があります。患者様一人ひとりの生活パターンや水分摂取量、活動量により、個々にあった生活習慣の改善の提案や便秘体操の指導、緩下剤による薬剤調整を行っています。
院内認定パーキンソン病看護師(PDナース)
パーキンソン病に特化した当院独⾃の教育プログラムで専⾨性の⾼い看護師を育成しています。
鳥取医療センター院内認定PD看護師|教育プログラム
- 教育課程は、概ね6ヶ月程度
- 講義時間:17.5時間(14項目)
- 見学実習:6時間(6項目)医師診察・栄養指導・薬剤指導・リハビリ(PT/OT/ST)
- 退院前・後訪問:各1件づつ
- 実践報告書による症例発表(難病看護師の実践報告書参考)
- 課題レポート:PD看護師としての今後
鳥取医療センター院内認定PD看護師|活動の実際
- PD教室・PDレクリエーション
- PD看護外来
- 退院後訪問、家屋調査
- 症例検討会
- 出前講座、セミナー
- 電話相談(相談窓口)
- 遠隔操作(PDオンライン)
- 患者・家族支援






転倒予防(病棟→在宅→PD看護外来)
・すくみ足ができやすい所にキューを設置
・方向転換時は、キューを活用するように指導

自宅内にもすくみ足がでやすい場所にキューを設置

自宅でキューの使用状況や使用感について、本人・家族より聞き取りを行う

PD看護外来
- 目的:患者や家族が納得、安心して治療や療養に臨める
- 外来診療枠に「PD看護外来」を設け、初診・再診をPD看護師が対応する
月〜金曜日 9:00〜16:30
電話相談や入院中の患者にも対応しています - 看護師面談で身体状況等や日常での困りごとの聞き取り調査を行なっています(UPDRS,PDQ-39,CSQ-8J)
- 入院説明やLCIG、DBS等の導入相談や指導を行います
PDナースの活躍
● 令和2年度
第25回日本難病看護学会学術集会
「PDツール作成を通して 〜情報の可視化を考える〜」 (森田 久美子)
● 令和3年度
第4回パーキンソン病治療シンポジウム
「看護師の役割と多職種の連携の意義」 (上田 素子)
「神経・筋疾患」政策医療ネットワーク協議会 中国ブロック研修会
「院内認定パーキンソン病看護師の育成と課題」 (上田 素子)
「パーキンソン病短期集中リハビリ入院患者の転倒予防への取り組み」 (斎尾 佳奈)
● 令和4年度
「神経・筋疾患」政策医療ネットワーク協議会 中国ブロック研修会
「院内認定パーキンソン病看護師としての活動 〜経験の浅い看護師へのパーキンソン病患者への質の高い看護が提供できる支援体制づくり〜」 (下谷 和美)
「パーキンソン患者の在宅生活において大切にしていること
〜自分らしい生活に焦点をあてて〜」 (宮本 結花)