リハビリテーション科の特徴このページを印刷する - リハビリテーション科の特徴

LSVTとは

理学療法部門

LSVTはパーキンソン病患者の運動障害を改善させる事を目的に開発された運動療法プログラムです。パーキンソン病は身体の動きが小さくゆっくりになってしまいますが、大きな動きを集中的に訓練することで日常生活動作の改善を図ります

言語聴覚部門

LSVTは病気などで発声発語に不明瞭さや小声の傾向が生じた方に用いる訓練技法で、資格保持者が治療を許可されています。神経難病、特にパーキンソン病に対して効果が期待できるとされています。

LSVT BIG 実施風景

嚥下造影(ビデオ嚥下造影)とは

食事をたべることができなくなった方に対し、造影剤のはいった模擬食品を食べていただき食道に流れ込むまでをX線透視で観察するものです。どの段階で障害があるかを知ることにより、嚥下のリハビリテーションがしやすくなります。またいろいろの形態(液体、ゼリー、ヨーグルトなど)の模擬食品で検査することで食べやすい形態を選ぶこともできます。当センターでは摂食嚥下のリハビリテーションの初期にこの検査を行っています。

ボツリヌストキシン注射とは

脳卒中などで、麻痺した筋肉が緊張しすぎて動きにくくなることがあります。これは痙縮という状態ですが、程度を超すとリハビリテーションの障害となることがあり、これに対して、最近はボツリヌストキシンを筋肉内に注射する治療が行われています。ボツリヌストキシンとは、食中毒の原因菌であるボツリヌス菌の作り出す毒素のことで、精製されたものをきわめて少量使用することにより筋肉の緊張をとることができます。これにより麻痺した手足の筋肉が柔らかくなり動かしやすくなります。また柔らかくなることにより痛みも軽くすることができます。

川平法とは

脳は一部が破壊されても他の部位で代行する能力(可塑性といいます)があり、繰り返しの訓練により回復させることが可能です。川平法は鹿児島大学教授であった川平先生により考案されたリハビリテーションの方法であり、治療者が操作する(促通)ことにより麻痺した手足の意図した運動を反復により起こさせるものです。促通反復療法ともいいます。

以前NHKでとりあげられ、驚くべき回復を得た患者様の状況が放送されました。